【知っておくと、いざという時役立つ予備知識】子猫を保護した時の対処法

我が家のにゃんずのご紹介も済みましたので、今回は子猫を保護したときの対処法を書いていこうかと思います。
というのも、子猫を保護した時、どう対応すればいいのか分からず戸惑うこともありますよね。

私は、専門家という訳ではありませんが、自分が猫を保護するとなった時に調べたことや、実体験を交えて、私なりに、子猫を保護した際の基本的な手順と注意点をまとめてみました。

まずは落ち着いて!本当に保護が必要か確認しよう

道で子猫を見つけると、つい「助けなきゃ!」と思いますが、親猫が近くにいる可能性もあります。
焦らず、以下のポイントをチェックしましょう。

こんな場合は少し様子を見よう

  • 子猫が元気で、鳴きながら待っている
    → 母猫が食べ物を探しに行っているかも。
  • 周囲に親猫がいる気配がある
    → 遠くから見守って、親猫が戻ってくるか確認。

こんな場合はすぐに保護を!

  • 明らかに衰弱している(ぐったりしている、痩せている)
  • 雨に濡れていたり、寒さで震えている
  • カラスや他の動物に襲われそうな場所にいる
  • 交通量の多い道路の近くにいる

親猫が戻らない、または子猫の命に危険がある場合は、安全な場所に保護しましょう!

子猫を安全な場所に移動しよう

子猫を保護する時は、優しく扱いましょう。
特に小さい子猫は体が弱く、ストレスにも敏感です。

安全に保護するポイント

  • タオルや毛布で包んで、そっと抱き上げる
    → 体温を奪われないようにする
  • ダンボールやキャリーに入れる
    → 空気穴を開けた箱に入れると安心
  • 車で移動する場合は振動を最小限に
    → 静かな環境を保ち、急ブレーキなどに注意

すぐに動物病院へ!健康チェックを受けよう

保護した子猫は、健康状態を確認することが最優先!
元気そうに見えても、寄生虫や感染症のリスクがあります。

動物病院で診てもらうポイント

  • 年齢(月齢)の確認
  • 脱水や低体温のチェック
  • ノミやダニの駆除
  • 病気の有無(猫風邪など)

※ 夜間や休日で病院が開いていない場合
→ まずは温めて、水分補給をしてあげましょう

環境を整えてあげよう!

猫を迎える前に準備するもの

トイレ&猫砂

猫はとてもキレイ好きなので、快適なトイレ環境を整えてあげましょう。
猫砂にはさまざまな種類があるので、猫の好みに合わせて選ぶのがポイントです。

フード&食器

子猫と成猫では必要な栄養が違うため、年齢に合ったフードを選びましょう。
食器は安定感のあるものが◎。
食器の材質によってはアレルギーがある子もいると思うので、その点は注意が必要。
というのも、我が家のたま先生はステンレス製の食器はアレルギーで、口元が黒ずんで、ニキビを大量生成することになるので、我が家は陶器か、プラスチック製を使用しています。

ケージ

多頭飼いの場合は、いきなり先住猫と対面させるのは、控えた方が良いかと。
というのも、猫は縄張り意識が強いため、新入り猫を突然会わせるとトラブルになることも。
まずは隔離期間を設け、少しずつ慣れさせる為にも、子猫には最初の1~2か月はケージで生活してもらい、子猫の匂いや存在に慣れた頃に対面させるのが良いかな、と思います。

寝床&キャットハウス

猫は1日の大半を寝て過ごすので、快適なベッドやキャットハウスを用意してあげると喜びます。

キャリーバッグ

動物病院に連れて行くときや災害時の避難のために、しっかりしたキャリーバッグを準備しましょう。

おもちゃ&爪とぎ

猫は遊ぶのが大好き!おもちゃで適度に運動させたり、爪とぎを用意して家具を守るのも大切です。
我が家のように、壁紙を剥すのを生き甲斐のように爪とぎする輩を生み出さないためにも、爪とぎで慣れさせておくのが良きかと思います。

子猫の年齢別!特徴とお世話の基本

子猫の月齢によってお世話の方法が変わります。
どのくらいの大きさかを目安に、お世話の仕方をチェックしましょう!

生後0〜3週間

特徴

  • 目が開く(1~2週間で)
  • 耳が聞こえるようになる
  • よちよち歩きを始める
  • 乳歯が生え始める

お世話のポイント

  • 体温管理が最優先!
    →体温調節ができないため、湯たんぽやペットボトルにお湯を入れてタオルで包み、寝床を温める(温度目安:28~32℃)
  • ミルクを2〜3時間おきにあげる
    →子猫用ミルクを哺乳瓶やスポイトで与える(※下痢をするので、牛乳はNG!)
  • 排泄の補助
    →自力で排泄できないため、排泄の補助をしてあげましょう(濡れたティッシュやガーゼでお尻を優しく叩くようにして刺激してあげると、Good!)
  • 環境の安全確保
    →活動範囲が広がるため、誤飲や事故を防ぐ

子猫のミルク量の目安(1日あたりの総量)

月齢(週齢)体重の目安1回のミルク量1日の授乳回数1日合計ミルク量
生後0〜1週間
(〜7日)
100〜200g2〜4ミリリットル2〜3時間おき
(8回以上)
20〜30ml/100g
生後1〜2週間
(8〜14日)
200〜300g5〜10ミリリットル3時間おき
(6〜8回)
25〜35ml/100g
生後2〜3週間
(15〜21日)
300〜400g10〜15ミリリットル4時間おき
(6回)
30〜40ml/100g
生後3〜4週間
(22〜28日)
400〜500g15〜20ミリリットル4〜5時間おき
(5〜6回)
35〜40ml/100g
生後4〜5週間
(29〜35日)
500〜600g20〜25ミリリットル5〜6時間おき
(4〜5回)
40〜45ml/100g
生後5〜8週間
(36日〜)
600g〜離乳食開始!
ミルクと併用
3〜4回30〜40ml/100g

また、母猫がいない場合はこまめに様子を確認してあげましょう。

生後4〜5週間

特徴

  • 乳歯が生え揃い、固形物に興味を示す
  • より活発に動き回る
  • トイレを覚え始める

お世話のポイント

  • 離乳開始
    →猫用ミルクと子猫用ウェットフードを混ぜて与える
  • トイレトレーニング
    →砂を敷いたトイレを用意し、排泄しそうなタイミングで誘導する
  • 社会化の第一歩
    →人の手で優しく触れ、抱っこやブラッシングに慣れさせる

生後6~8週間

特徴

  • 走る、じゃれるなど活発に遊ぶ
  • 乳歯が生え揃う
  • 自力で排泄できる
  • 狩りの練習(遊び)をする

お世話のポイント

  • 食事の切り替え
    →ウェットフードからドライフードへ徐々に移行。ミルクを卒業する時期
  • トイレの習慣化
    →砂の種類を変えたりして、トイレに慣れさせる
  • 遊びと社会性の発達
    →猫じゃらしなどで遊びながら、社会性を育む
  • ワクチン接種(生後8週以降)
    →動物病院でワクチン接種の相談をする

生後2~3か月

特徴

  • 好奇心旺盛で活発
  • 食欲が増す
  • 先住猫や人との関わりを深める

お世話のポイント

  • 1日3~4回の食事
    →子猫用ドライフードとウェットフードのバランスを考えて与える
  • ワクチン接種
    →1回目のワクチン接種を受ける。
  • 爪切りやブラッシングの習慣化
    →小さいうちから慣れさせることで、将来のお手入れが楽になる
  • 活発な遊びのサポート
    →猫じゃらしやボールで遊び、運動不足を防ぐ

生後4~6か月

特徴

  • 乳歯が永久歯に生え変わる
  • 運動量が増える
  • 性成熟が始まる(特にメス)

お世話のポイント

  • 食事の管理
    →1日2~3回に分けて、栄養バランスの取れた食事を与える
  • 避妊・去勢手術の相談
    →繁殖を希望しない場合は獣医と相談して手術の時期を決める
  • 好奇心を満たす環境づくり
    →キャットタワーや爪とぎを用意し、ストレスを減らす

生後7か月~1歳

特徴

  • ほぼ成猫サイズに近づく
  • 性格が安定してくる
  • 知能が発達し、飼い主とのコミュニケーションが取れるようになる

お世話のポイント

  • 食事の管理
    →子猫用フードから成猫用フードへの切り替えを始める(1歳ごろが目安)
  • 避妊・去勢手術(未実施の場合)
    →発情が始まる前に手術を検討する
  • 定期的な健康チェック
    →体重管理やワクチンの追加接種を行う
  • 遊びと運動
    →室内飼いの場合は運動不足になりやすいため、遊びを工夫する

保護後の選択肢と注意点

子猫を保護した後、自分で飼うか、里親を探すかの選択があります。
それぞれの選択肢と注意点を以下のようにまとめてみました。
ご自身のライフスタイルに合った選択を。

選択肢メリットデメリット注意点
自分で飼う子猫との絆を深められる
成長を見守る喜びがある
長期間の世話が必要
経済的負担が増える
先住ペットとの相性確認
不妊手術やワクチン接種などの医療ケア
里親を探す子猫の新しい家族を見つけられる
自分の負担を軽減できる
信頼できる里親を見つけるのが難しい
時間と労力がかかる
里親の生活環境や飼育経験の確認
譲渡後のフォローアップ
保護団体に相談専門的なサポートを受けられる
里親探しのネットワークがある
受け入れ先が満員の場合がある
引き取りを断られる可能性も
地元の信頼できる団体を選ぶ
団体の方針や条件を事前に確認

保護団体に相談する際は、地域の動物愛護センターや信頼できるNPO法人などに連絡してみましょう。

最後に

皆さま、ここまでお付き合い頂き、ありがとうございます。
子猫との出会いが、あなた様にとって、素敵な経験となりますように。
もちろん、猫ちゃんによって個体差はありますが、いざという時のための予備知識と思って読んで頂ければ、嬉しく思います。
それでは、皆さまに良き出会いがありますことを願って、今日はここまでとしておきます。

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