年齢の離れた猫を飼うときのポイント!上手に仲良くさせるコツとは?

猫好きなら、1匹だけでなく多頭飼いに憧れることもありますよね。
実際我が家も3匹の猫を飼っておりますが、みんな年齢がバラバラなのです。
そこで今回は、年齢差のある猫を飼うときの注意点と、ポイントを書いていこうかな、と思います。

猫の社会は“ゆるやかな縦社会”

よく「犬は上下関係を重視する縦社会、猫はマイペース」と言われますが、実は猫社会にも序列のようなものが存在します。
とはいえ、犬のように明確なリーダーがいるわけではなく、猫ならではのゆるやかな縦社会があるんです。
猫は基本的に単独行動を好む生き物ですが、野良猫や多頭飼いの環境では、ある程度の序列ができることがあります。
ただし、犬のようにボスが命令するのではなく、「強い猫が優先されやすい」くらいのルールがある程度。

猫の序列を決める要素

  • 体の大きさ・強さ
    → 体が大きく、ケンカに強い猫が有利
  • 先住猫の立場
    → 早くその場所にいた猫の方が優先されることが多い
  • 性格の違い
    → 穏やかな猫は争いを避け、気の強い猫が優位に立つことも

でも、絶対的なルールはない!
猫の縦社会は犬ほど厳しくなく、猫同士の相性や環境によって変化します。
性格が穏やかな猫同士なら仲良くシェアすることも多いし、先住猫が子猫を可愛がるケースもあります。

我が家の例でいうと、ふーちーは、とても穏やかで平和主義者。
一方ハギちゃんは、気が強く構って欲しいタイプ。​
そして、たま先生は、絶対的な権力者。

この3匹の力関係を表すと、以下のようになりますね。

  1.  たま先生(プライドエベレストな部長)
  2.  ハギ(気が強く、主張も強い新人)
  3.  ふち(気弱で世話焼きな、中間管理職)

といったところでしょうか。

つまり、猫の社会は「なんとなくの序列はあるけど、自由度が高い」
そんなふんわりした関係性が、猫らしさの魅力でもあるのかな、と思いますね。

年齢の違う猫を上手に同居させるポイント

いきなり会わせない!慎重な対面がカギ

これは、子猫を保護した時の対処法でも書きましたが、猫は縄張り意識が強いため、新入り猫を突然会わせるとトラブルになることがあります。
まずは隔離期間を設け、少しずつ慣れさせるのが大切です。

ステップ別の慣らし方

  • 匂い交換
    →新入り猫の使ったタオルや毛布を先住猫のスペースに置き、お互いの匂いに慣れさせましょう。
  • 扉越しの対面
    →猫同士が直接見えないようにしながら、匂いや気配を感じられるようにします。
     反応が穏やかなら次のステップへ。
  • 少しずつ顔合わせ
    →最初は短時間、距離をとりながら対面させます。
     威嚇やパンチが出る場合はすぐに引き離し、時間をかけて再挑戦!

年齢ごとの違いを知って、猫に合った暮らしを!

子猫(0〜1歳):好奇心旺盛で元気いっぱい!

特徴
  • 走り回って遊びたがるエネルギッシュな時期
  • なんでも口に入れる&よじ登るなど、やんちゃ盛り
  • 甘えん坊で、飼い主にもよく寄ってくる
  • 社会化の時期で、新しい環境やルールを学ぶ
生活とケアのポイント
  • たっぷり遊んでエネルギーを発散!
    → 毎日15〜30分ほど、おもちゃで遊んであげる
  • 危険なものは片付ける
    → 電気コード、誤飲しそうな小物、高いところから落ちるリスクに注意
  • 食事は「子猫専用フード」でしっかり栄養補給
    → 高カロリー&高たんぱくの食事が必要
  • トイレのしつけは早めに!
    → 1日に何度もトイレに行くため、複数設置すると安心

子猫は好奇心が強く、危険なことを平気でやってしまうこともあるので、安全な環境作りが大切です!

成猫(1〜7歳):安定した生活リズム

特徴
  • 生活リズムが整い、落ち着いた性格に
  • 子猫ほど遊びに夢中にならないが、適度な運動は必要
  • 好きなもの・嫌いなものがハッキリしてくる
  • ごはんの好みも固定されやすい
生活とケアのポイント
  • 適度な運動で健康をキープ
    → 1日1回は遊びの時間を確保(でも子猫ほど激しくなくてOK)
  • 食事管理をしっかりする
    → 成長期が終わり、肥満になりやすくなるので適量を守る
  • ストレス管理が大事!
    → 環境の変化を嫌がるので、新しい猫や引っ越しは慎重に
  • グルーミングや爪切りを定期的に
    → 抜け毛の量が増えるため、ブラッシングを習慣に

成猫になると「マイペース」な生活が中心になるので、その子の性格に合わせた接し方がポイント!

シニア猫(7歳以上):のんびり&健康管理が重要

特徴
  • 1日の大半を寝て過ごす(1日14〜18時間)
  • 体力が落ち、運動量が減る
  • 関節が弱くなり、高いところに登るのが難しくなる
  • 食欲が落ちたり、歯が弱くなることも
生活とケアのポイント
  • 静かで快適な環境を作る
    → 落ち着いて過ごせる場所を確保
  • 登りやすいステップやスロープを設置
    → キャットタワーよりも、低めの段差を作るのがおすすめ
  • シニア向けフードに切り替える
    → 低カロリー&消化しやすい食事を選ぶ
  • トイレの位置を見直す
    → 足腰が弱くなるため、出入りしやすい形状のトイレが◎
  • 健康チェックをこまめに!
    → 歯の状態、体重減少、食欲の変化に注意

シニア猫はゆっくりとした生活を好むので、無理に遊ばせたり環境を変えすぎないことが大切です。

食事管理を徹底しよう!年齢別のフードの特徴

子猫用フード(0〜1歳)
特徴: 成長期のため、高カロリー&高タンパクが必要!
  • エネルギーが高く、成長をサポート
  • カルシウムやDHAが豊富で、骨や脳の発達に◎
  • 粒が小さく、食べやすい形状
おすすめの食事スケジュール
  • 1日3〜4回の少量頻回食(胃が小さいため、1回にたくさん食べられない)
  • ドライフード+ウェットフードを組み合わせると◎
  • 4〜6ヶ月ごろから成猫用フードへの切り替え準備を始める
成猫用フード(1〜7歳)
特徴: 成長が落ち着き、バランスの取れた栄養が必要
  • 適度なカロリーで肥満予防
  • 健康維持に必要な栄養バランス
  • 歯の健康を考えた形状
おすすめの食事スケジュール
  • 1日2回(朝・夜)でOK
  • 運動量が少ない場合は、体重管理用フードも検討
  • おやつの与えすぎに注意!
シニア猫用フード(7歳以上)
特徴: 代謝が落ちるため、低カロリー&消化しやすいフードが◎
  • 消化しやすく、胃腸に優しい成分
  • 関節ケア成分(グルコサミン・コンドロイチン)配合
  • 歯が弱くなるため、柔らかめのフードが多い
おすすめの食事スケジュール
  • 1日2回 or 食べやすいなら3回に分けてもOK
  • ウェットフードを増やし、水分補給をサポート
  • 食欲が落ちる場合は、温めたりふやかして食べやすく


多頭飼いの場合、ごはんの時間を分けたり、食事場所を分けるなどして、食べ分けさせるのも一つの手かな、と思います。
とはいえ、中々実践するのは難しいですよね。
我が家の、にゃんずの場合、2歳、5歳、10歳と絶妙に年齢が離れております故、餌の選定が難しい…。
なおかつ、たま先生が吐き癖があるので、唯一吐く回数が減ったオールウェル(AllWellの餌を与えています。

【飼い主による、推しポイント!】
オールウェルの製品は、「吐き戻し軽減」を謳っているだけあり、世界初の特許「食物繊維配合技術」を採用しており、これにより食事の吐き戻しを軽減する効果が期待できるとのこと。
……それは、もう、身をもって、実感致しました!
というのも、たま先生は、お体に合わない餌を食べると、道筋を作るように、吐き道を作っておったのですが、おかげさまで、床を拭く回数が格段に減りました、ありがとうございます!

なおかつ、餌自体も小粒で、飼い主の目から見ても食べやすそう。
製品ラインナップも、猫の年齢や健康状態に応じて種類が豊富なので、色々試しながら、最年長である「たま先生」の体に合うものを優先しています。
吐き癖のある子は、一度試してみてもよいのではないでしょうか?
私は、大体オールウェルの商品2、3種類くらいを順番に、アマゾンで定期購入しています。

AllWell(オールウェル) ブランドサイト | ユニ・チャーム ペット- Allwell - ユニ・チャーム ペット
ユニ・チャーム ペットのキャットフード「AllWell」公式サイト。全て(All)の猫ちゃんに毎日、豊かな・輝いている人生(Wellness)を送って欲しいと願いを込めた「AllWell」ブランドの公式サイトページ。
「たま先生」がお世話になっております、オールウェル(AllWell)公式サイト様をご紹介させてください。
by:AllWell(オールウェル) ブランドサイト | ユニ・チャーム ペット- Allwell – ユニ・チャーム ペット

猫に有害なもの

猫の食事に関連して、猫が口にすると有害な物をご紹介したいと思います。

食べ物関連

中毒を引き起こす食品

  • 玉ねぎ・ねぎ・にんにく・らっきょう
    →赤血球を破壊し、貧血を引き起こす
  • チョコレート・ココア
    →カフェインやテオブロミンが心臓や神経に悪影響を与える
  • カフェインを含む飲料(コーヒー・紅茶・緑茶・エナジードリンク)
    →カフェイン中毒を引き起こす
  • アルコール(お酒、酒類を含む食品)
    →肝臓に負担をかけ、中毒症状を引き起こす
  • ブドウ・レーズン
    →腎不全を引き起こす可能性がある
  • キシリトール
    →低血糖や肝機能障害のリスク

消化に悪い食品

  • 牛乳・乳製品
    →猫は乳糖を分解できないため、下痢を引き起こすことがある
  • 生の魚・貝類(特に青魚)
    →ビタミンB1欠乏症を引き起こすことがある
  • 生卵(特に卵白)
    →アビジンという成分がビオチンの吸収を阻害
  • 骨付きの魚や鶏の骨
    →喉や消化管に刺さる危険性

植物類

  • ユリ科の植物(ユリ、スズラン、チューリップなど)
    →特にユリは腎不全を引き起こす可能性が高い
  • ポインセチア・アイビー・ポトス
    →嘔吐や下痢、皮膚炎の原因になる
  • アロエ・ディフェンバキア
    →毒性があり、口内炎や胃腸障害を引き起こす

人間用の薬や化学物質

  • アセトアミノフェン(解熱鎮痛剤)
    →猫の体内で分解できず、肝障害を引き起こす
  • イブプロフェン・アスピリン(頭痛薬)
    →胃潰瘍や腎不全を引き起こす可能性
  • 洗剤・漂白剤・防虫剤
    →誤飲すると重篤な中毒を起こす

その他の危険なもの

  • タバコ・電子タバコのリキッド
    →ニコチン中毒を引き起こす
  • 観賞魚用の水槽の水
    →バクテリアや化学薬品を含むことがある

猫は好奇心が強く、危険なものでも口にしてしまうことがあるので、家の中の環境をしっかり管理することが大切です。
もし誤食してしまった場合は、すぐに動物病院に相談してください。

仲良くなれる?それとも適度な距離感?

ストレスを減らす工夫

生活スペースを分ける

子猫とシニア猫の体力差を考え、それぞれが安心して過ごせる場所を用意しましょう。

子猫のための工夫
  • しっかり遊べるスペースを確保(おもちゃをたくさん用意!)
  • キャットタワーを活用し、思い切り登れる環境を作る
  • 余ったエネルギーを発散させるために、たくさん遊んであげる
シニア猫のための工夫
  • シニア猫に「特別権」を与え、自尊心を満たす。
  • 静かに休める専用スペースを確保(子猫が入りにくい場所)
  • 隠れられる場所を増やす

シニア猫は落ち着いた環境を好むため、若手が元気に走り回るのを避けられる「静かな場所」を確保してあげるのがポイント!
たま先生は、よく窓際に設置したハンモックや、ソファの背もたれ部に陣取ってます。
寝る時は、1匹だけ主人のベッドを占領させたりと、シニア猫には「特別権」を与えると、若手猫に対する負の感情(嫉妬など)が蓄積されるのを軽減できるのでは?と思います。

結局のところ、仲良しになれるかどうかは猫同士の相性もありますから、無理に仲良くさせようとせず、お互いのペースを尊重することが大切!

最後に

皆さま、ここまでお付き合い頂き、ありがとうござます。

たま先生曰く、「よいか、主!少なからず、我らの我慢と、尊重の上に平穏が保たれているという事を、ゆめゆめ忘れるでないぞ!」と申しておりました。
「ははー!ありがたき、お言葉。しかと心に刻みました」と首を垂れておきました。

大将の言葉を胸に留め置き、皆さまも、新しい家族を迎える際は、先住猫の気持ちも大切にしつつ、みんなが安心して過ごせる環境を整えてあげましょうね!
それでは、良き猫ライフをお過ごしください。

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